■売上の基本的な考え方
お店の売上をアップするために、まずは、以下の公式を前提に対策を組み立てします。
<基本公式>
売上=客数×客単価
この公式は非常に有名なので、一度は聞いたことがあると思います。売上を伸ばすために欠かせないことは、この公式を自店の現状と周りの競合、お客様の期待(この3つの分析を「3C分析」といいます)に合わせて応用できるかどうかです。そこで、主に以下の切り口で分析します。
<3C分析の観点>
①店舗の立地
…都心か郊外か?表通りか生活道路か?周辺の人口や世帯構成など
②店舗の広さ
…競合店と比べて広い?狭い?席数や面積は?
③どんなお店なのか
…オープンな店か隠れ家的な店か?
④メニュー構成
…アルコール提供は?テイクアウトメニューは?軽食か食事重視か?
⑤サービス
…セルフサービス、フルサービス
⑥店休日
…営業日と休日の設定は?
それぞれに、「自店」・「競合店」・「お客様ニーズ」の3つの視点で分析します。
そうすると「できていること」と「できていないこと」が分かるようになり、「できていないこと」を地道に行っていくことで売上を少しづつ伸ばすことができます。
少し細かく見ていきましょう。
売上の基本公式を飲食店経営に即して分解すると、下記の考え方が取れます。
<飲食店売上の考え方>
■月間売上=座席数×回転数(※)×客単価×営業日
■月間売上=(新規客数+リピート客数-流出客数)×客単価×営業日
※「回転数」30席÷来店60人=2.0
分解式の中で、自店で意識して取組できていないことを中心に対策します。
その際に、気をつけたいことは、下記の点です。
<ポイント>
①店舗の広さと客席数の関係
・一般的な厨房面積比率は20%
…必要以上に広い厨房になっていないでしょうか?
売上につながる最適な客席数を確保しましょう。
・1坪当たりの客席数(ゆたっり1.5席、普通2席、少しきつい2.5席)
…立地や集客状況、厨房・ホールの供給力を考慮して回転数を落とさない程度の席数設定が必要
です。
②新規客数+リピート客数-流出客数
・「新規集客」、「リピート施策」、「流出防止」は同時に行うことが必要です。
新規集客だけに力点が置かれがちですが、メニュー構成・接客・お客様との交流に力を入れるこ
とで、一人でも多くのお客様をファン化しましょう。
・特に、SNS(Instagram、Twitterなど)が身近な存在となったいまでは、「リピート施策」の重要
性が高まっています。お店の「ファン」が新たなお客様を呼んだり、SNSを通じて宣伝をしてく
れます。
【フードビジネス研究会より】
これらの切り口で自店を分析して、売上アップの施策を考えて実行し成果に結びつけることは、多くの時間と労力が必要です。
フードビジネス研究会では、中小企業診断士を中心とした専門家が、忙しい飲食店のオーナー様の立場に立って、お店の売上が軌道に乗るまで一緒に汗をかきます。
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大阪府中小企業診断協会 フードビジネス研究会
大阪府内の飲食店事業者様向けに、経営改善のお手伝いをしています。 【当会の目的】 1 「食」に関わるあらゆる中小企業・個人の継続的支援 2 新時代におけるフードビジネスのあり方を提案し、「食」の常識を変える 【具体的な研究テーマ】 ①食を通じた事業展開・課題解決 ②飲食店におけるマーケティング戦略 ③飲食店の財務会計・原価計算 ④HACCP導入方法及び食品衛生の最適化 ⑤飲食店におけるIT導入等
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